ライブ配信型とオンデマンド配信型のストリーミング

■ ストリーミング用オリジナルビデオ撮影・編集上のポイント

◆ 新作コンテンツの場合

本来は、撮影に先立ち、シナリオや台本、スタッフ、キャストの選定、演出プラン創り・・・などの映像作品制作の基本的部分の策定がありますが、ここではストリーミング用の映像制作の為のポイント説明のみに絞ります。この部分の情報が必要な方は映像制作の専門書をご覧ください。

ビデオ配信用として新たにビデオを撮影できる場合は、以下の点に注意すると最高のビデオ配信用の素材を用意できます。
家庭用DVカメラで撮影しても撮影方法の注意すると十分な品質でビデオ配信できます。

① 必ずビデオ用三脚を使用して撮影します。安定したカメラアングルの方が視聴者が見やすいです。オイルダンパー付きのビデオ三脚は、スムーズにカメラアングルが動かせるので滑らかな作品作りに貢献します。
② カメラアングルが動き回るとエンコード時に画質が低下します。カメラを振る時はなるべくゆっくり振ります。
③ エンコード（圧縮処理）上、ズームインとズームアウトシーンは圧縮処理が大変苦手とするシーンです。ズームする時は極力ゆっくりと行います。
④ 室内撮影の場合は、なるべく明るい状態で撮影します。可能であれば照明を当てます。ビデオ撮影用の照明が無い時は、蛍光灯スタンドでも十分です。
⑤ 最近のビデオカメラは、素人でも失敗無くビデオ撮影が出来るように自動撮影モードが進化していますが、音声録音は難しい部分があります。出来ればヘッドホーンで正しく録音されているか絶えずモニターしながら撮影することをお奨めします。家庭用DVカメラの場合は内蔵の無指向性マイクが、正面だけでなく、周囲の雑音を拾いやすいので、なるべく外付けの指向性マイクを取り付けることをお奨めします。
⑥ ビデオ配信されるビデオは、ビデオカメラのファインダーより一回り外側まで映ります（フルフレームと呼びます）。周りが写ると具合が悪い場合は、少し寄り気味で撮影します。
⑦ PCでビデオ編集する場合は、エフェクト処理を単純にします。派手な動きがあるカット繋ぎはエンコード時に画質が乱れる場合があります。ビデオ配信の場合のエフェクトは、フエードイン・フェードアウトが一番向いています。
⑧ ビデオ配信画面は小さな画面で配信する場合が多いので、テロップはTV放送のテロップより大きめにします。
⑨ ビデオ編集が完了してDVテープに書き戻す時に、テープの最初に１分ほどのカラーバーを入れます。カラーバーが入れられない場合は、黒味もしくは白味画面を１分ほど入れます。テープの最初からビデオ素材が録画されていると、エンコード用にキャプチャーできません。
　


家庭用DVカメラ例 SONY PC350 205万画素シングルCCDですがビデオ配信用には十分な品質です。外部マイク推薦	上級者用DVカメラ例 SONY DCR-HC1000 69万画素３CCD搭載。本格的な映像作品も撮影できるDVカメラ。	プロ・セミプロ向けカメラ SONY DCR－VX2100 TV番組制作にも使われる伝説の名機。これを持っていればTV局のクルーに間違えられます	ヘッドホンの例撮影時は録音する音声チャンネルを必ずヘッドホンでモニターします。2～3千円程度のヘッドホンでも十分	ビデオ三脚の例なるべくしっかりした三脚。オイルダンパーでスムーズに動くタイプ。永く使えるので3～4万円以上の三脚を推薦

タイトルの例テロップを表示する時は普通のTV放送より大きめにします	背景素材の例オープニング等には著作権フリーのCG背景やBGMを挿入すると完成度が高く見えます	ビデオエフェクトシーン間の繋ぎは単純なフエードイン・アウトを使うとエンコードしたとき乱れが出ない	フルフレームビデオカメラのファインダーより二周りぐらい外側の映像まで映ります。不要なものが映り込む場合があります	ズームイン・アウト極力ゆっくりとズームします。急速なズームはエンコード時に映像の乱れを生じます。

■ 著作権フリーの編集素材について

　ビデオ配信用に新作コンテンツを制作する場合も第三者の著作権を侵害しないように注意が必要です。ビデオ配信したいビデオ素材に味付けをしたい場合は、市販の映像素材集やBGM素材集から「著作権フリー」で利用できる素材を選び編集処理することをお奨めします。作権フリーのCG背景やBGMを挿入すると完成度が高く見えます。

　すでにビデオ配信するコンテンツが存在する場合は、内容の確認が必要です。一般公開する場合は、第三者の著作権を侵害するコンテンツが含まれていなかどうか確認します。

　CD等で発表されている音楽や、TV番組の一部などが含まれている場合は権利者に無断で公開配信できません。自分が取材されたTV番組や、自分の会社が紹介されたTV番組をビデオ配信したいという要望をいただく場合が多々ありますが、たとえ自分が出演しているTV番組でも著作権は制作したTV局にありますので、TV局の許諾を受ける必要があります。
　


ユーリード社のビデオ編集用サウンドライブラリー。効果音と著作権フリーのミュージック	ユーリード社のビデオ編集用動画ライブラリー。著作権フリーのタイトルバック映像集	ユーリード社のビデオ編集用３D動画ライブラリー。タイトルバック用３D CG集	ユーリード社のビデオ編集用動画ライブラリー。著作権フリーのモーションテンプレート映像集	ユーリード社の高画質フォトライブラリー。著作権フリーの高画質PSDイメージ集

この件についてのお問合せは下記にメールにてお願いしたします。
　info@digital-studio.co.jp