ストリーミング配信フォーマットにはいくつかの技術仕様(規格)があります。
どのストリーミング配信フォーマットを利用するかは、WEBマーケティング上大変重要です。十分に吟味して選ぶ必要があります。以下に代表的な技術仕様を紹介します。
Real Video方式:
ストリーミング技術の老舗であるReal Networks社が開発したストリーミング配信技術規格。再生用プレーヤーとして、「RealOne
Player」があり、Real
Video方式で配信する為の「RealServer」から配信したストリーミングを受信再生できる。配信サーバソフトは、WindowsサーバとLinuxサーバの両方が使用できる。再生用プレーヤーはWindows版とMacOS版の無料ダウンロード版が利用できる。数年前までは
ストリーミング配信方式のメジャー規格であったが、サーバソフトのライセンス料が非常に高額の為その後あまり普及していない。
WindowsMedia方式:
マイクロソフト社が開発したストリーミング配信規格。再生用プレヤーとして「WindowsMediaプレーヤー」があり、「WindowsMediaサーバ」から配信したストリーミングを受信再生できる。サーバソフトはWindows2000サーバ、及び、Windows2003サーバにバンドルされている。再生用プレーヤーはWindows版とMacOS版があり、Windows版は無償バンドルされている。
MacOS版は、無料ダウンロード版が利用できる。WindowsMediaサーバ側のソフトが無償バンドルされているので、ここ数年でメジャーな
ストリーミング配信規格となった。
QuickTime方式:
Appleコンピュータ社が開発したMacOS用のメディア再生方式技術規格。元はCD-ROMなどにムービーファイルを記録する為に多用されたが、QuickTimeバージョン4からはストリーミングにも対応するようになった。MacOSには無償バンドルされている。 MacOSだけでなくWindows版のQuickTimeプレーヤーも無償ダウンロード公開されている。QuickTime方式で配信を行う為のサーバソフトは、MacOSX
ServerにQuickTime Streaming Server(QTSS)がバンドルされている。
Flash方式:
マクロメディア社が開発したアニメーション再生技術規格である「Flashプレーヤー」を利用してストリーミング配信を行う方式。再生にはFlashプレーヤーを使用する。Flashプレーヤーの無料ダウンロードサービスが在るが、Windows及びMacOSユーザーの殆どがインストール済み
というメリットがある。Flash方式で配信する為には、Macromedia
Flash Communication Serverが必要。
Macromedia Flash Communication Serveは、MacOSX Serverにインストールされる。
どのストリーミング配信フォーマットを使うかは、各配信フォーマットの普及率で選ぶのが一般的です。視聴者がストリーミング配信を再生しようとする時に、その方式のプレーヤーダウンロードしなくて良いのが一番です。最も普及しているのはWindowsPCにプリインストールされているWindowsMedia方式です。
WindowsMedia方式の場合は、サーバ環境も比較的低コストで構築出来るのでコンテンツ提供側もWindowsMedia方式を採用する場合が増えています。ディジタルスタジオの場合も上記理由により現時点ではWindowsMedia方式を採用しています。当社の場合でもサービスを開始した数年前はReal
Video方式もサポートしていましたが、「Real Server」のライセンス費用が高額の為現在はサービスを提供していません。
◆ ストリーミング配信方法の選定
ストリーミング配信するビデオ素材「ビデオコンテンツ」が存在する場合は、ビデオ素材の確認、ストリーミング配信時の演出方法の決定を行います。ビデオとしてそのまま
ストリーミング配信する方法もありますし、セミナービデオや教育・研修ビデオの場合は「シンクロスライド方式」(パワーポイント連動型プレゼンテーションビデオ)で配信すると大変効果的です。
イベント会場からの即時性を求める場合は、ライブ配信を行うことも出来ます。
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